トイ種のワンちゃんを迎え入れるときのご注意 (2011.11.8)

トイ種と呼ばれる犬種をご存知でしょうか?

マルチーズ、トイプードル、チワワ、ヨークシャーテリア、ポメラニアンなど、ごく小さなワンちゃんのことをトイ種といいます。トイ種のワンちゃんを迎え入れる場合のご注意につきまして、お話したいと思います。

 

食事は何回与えてらっしゃいますか?

トイ種は空腹時間が長いと血糖値が下がり、嘔吐、下痢、元気・食欲不振、さらに悪化すれば、ひきつけを起こす場合があります。

これは、“脳が糖分しかエネルギー源として利用できないこと”によります。

本来は、脳が活動するために、つまり生きていく上では絶対不可欠なエネルギー源である糖分は、食事から吸収され、余った分は肝臓に蓄えられます。空腹時には蓄えから肝臓で再合成され、常に糖分を脳に供給できるようになっています。

ですが、子犬は肝臓での糖分の合成能力が未発達であり、また、トイ種は体の割に頭が大きいので糖分の消耗が激しいのです。結果、空腹時間が長くなりすぎると、脳に十分な糖分が供給されずに低血糖発作が認められるようになります。

肝臓での糖分の合成能力が発達してくる生後4ヶ月過ぎまでは、1日3〜4回に分けて食事を与えてあげて下さい。

 

また、足の骨が非常に細く、骨折が多いのにも要注意です。特に前足の骨折は非常に多いように思います。

例えば、抱っこしているときに飛び降りたり、前足をつかんで持ち上げたりすると、ポキンと折れてしまうことがあります。

ご注意頂きたいと思うのは、小さなお子さんのいらっしゃるご家庭です。お子さんに悪気はなくとも、抱っこしていてうっかり落っことした、なんてお話を聞くことがあります。骨折をしたワンちゃん同様、お子さんも辛く不安そうなお顔で診察についてこられることがあります。こういった場合、先に一言伝えてあげれれば、と思ったりするのです。

 

室温の管理にもご注意が必要です。これからの季節、お天気のいい日中、日当たりのいいお部屋などはそれなりに暖かくなるのですが、日が暮れてきたり、雨の日はとたんに寒くなります。

基本的にワンちゃんは、暑さに弱く寒さに強い動物ですが、子犬は別です。

体温を作り出すのは、主に筋肉、肝臓になります。筋肉量が少なく、肝臓の働きが未熟な子犬は寒さに弱くなります。ですので、子犬は母犬や兄弟犬とくっついて体温を維持していますが、ご自宅に単独で迎えられた場合(その方が多いと思いますが)は、特に注意が必要です。

お留守のとき、夜間、早朝などは寒くなり過ぎないよう、室温を一定に保ってあげる工夫が必要です。

 

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↑ トイ種ではありませんが、実家のやんちゃ娘です

 

 

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